口の中のトラブル
赤ちゃんの口の中に関する問題ですが、赤ちゃんならではの異常がいくつかあります。ここではそのような問題を取り上げてみます。 (もどる)
鵞口瘡:「がこうそう」と呼びます。頬の内側や舌などにミルクのかすのような白い斑点がつきます。ミルクと違い拭いてもとれません。カンジダというカビの一種です。カンジダは普段から口の中や皮膚にいますが、抵抗力が落ちたり、抗生物質を使った後などに増殖して増えたものです。痛みなどはありません。軽症の場合は自然に良くなりますが、なかなかよくならない場合は、カンジダを退治する薬を使うとすぐに良くなります。1歳位までの赤ちゃんによく見られます。
上皮真珠:生後3〜4ヶ月ぐらいまでの赤ちゃんの歯ぐきに、白く光った粒のようなものが見られることがあります。ちょうど歯が生えて来たように見えますが、まだ歯が生えるにはちょっと早い時期に見られるため、心配して受診する事がよくあります。歯ぐきの上皮が角質化したもので、小さな真珠の様に見えることから上皮真珠と呼ばれます。痛みもかゆみもなく、自然にとれてしまいます。とれた上皮真珠を赤ちゃんが飲み込んでしまっても特に問題ありませんので、そのままにしておいてかまいません。
舌小体短縮症:舌小体とは、舌の裏側で真ん中についている舌と下あごをつないでいる筋状の組織です。生まれつきこの舌小体が極端に短いものを、舌小体短縮症と呼びます。舌小体が短いと母乳やミルクが飲みにくかったり、言葉を話す時に発音がうまくいかない可能性があります。ほとんどは成長と共に症状が軽くなり自然に治りますが、手術が必要な場合もあります。おかしいなと思った時にはかかりつけの小児科でご相談ください。
|赤ちゃんの病気にもどる|小児科の部屋にもどる|ホームページにもどる|