ぐりぐり(リンパ節腫大)
頭の後ろ、耳の下や首などに「ぐりぐりするもの」を触れる場合があります。このぐりぐりの正体はほとんどの場合「リンパ節」です。 (もどる)
リンパ節(リンパ腺)って:人間の体には、血管とは別にリンパ管という網の目のように張り巡らされた管状の組織があり、リンパ球などが流れています。この組織はリンパ管系と呼ばれ、免疫に関係しています。リンパ管の所々にリンパ節と呼ばれる塊状の組織があり、体の中に侵入した異物は、このリンパ節にひっかかりそこで処理されます。このリンパ節がぐりぐりの正体なのです。
見つけた時の対応:リンパ節は正常な状態でも場所によっては触れることができます。侵入した異物を処理してやや大きくなったリンパ腺に、たまたま気がついたという場合がほとんどです。このリンパ節を見つけた時には、大きさ、痛みを伴うか、その部分が熱を持っているか、その部分が赤くなっているかなどをチェックしてください。痛みを伴っていたり、熱を持っている場合には、細菌感染を起こしている可能性がありますので、治療が必要です。熱も痛みもない場合は、大きさがポイントになります。大体「枝豆」の大きさぐらいまでが正常範囲です。「そら豆」の大きさになっている場合や、だんだん大きくなっていく時には、原因を調べる必要があります。
リンパ節の大きくなる病気って:リンパ節が大きくなる病気には急性リンパ節炎、川崎病、風疹などの感染症、悪性リンパ腫・白血病などの悪性疾患などがあります。
家庭で気をつけること:リンパ節を触れるからといってあわてる必要はありません。上記の様なチェックポイントを参考に、治療や検査が必要と思われる場合には、かかりつけの先生にご相談ください。
|赤ちゃんの病気にもどる|小児科の部屋にもどる|ホームページにもどる|