おへそに関するトラブル

赤ちゃんのおへそに関するトラブルには、赤ちゃんならではのものがいくつかあります。ここではそのような問題を取り上げてみます。  (もどる)


臍出血:へその緒がとれた後、しばらく出血が続くことがあります。イソジンで消毒してガーゼを当てておくと、通常数日で治癒しますが、なかなか良くならないときは医療機関を受診して下さい。

臍肉芽腫:へその緒がとれたあと、その切れはしがかたまりとなったもので、いつまでもジクジクして、場合によっては出血します。つまみ取ったり硝酸銀で焼きとったりしますので、外科系の医療機関を受診して下さい。

臍炎:へその緒がとれたあと、細菌が感染して、おへそやそのまわりに炎症を起こしたものです。おへその周りが赤く腫れ、ジクジクして膿や出血が見られます。放っておいて細菌が全身にまわると大変ですので、早めに受診して治療して下さい。おへそを消毒し、抗生物質の軟膏や内服薬を使って治療します。

臍ヘルニア:いわゆる「でべそ」と言われるものです。生後1ヶ月をすぎるころから目立ってくることがあります。おへその周りの筋肉(腹直筋)がまだ弱いため、泣いたりして腹圧がかかった時に腹膜と一緒に腸が飛び出したものです。放置しておいても、通常1歳頃までに自然に治ります。ばんそうこうや硬貨をはったりする方がいらっしゃいますが、かえってただれてしまうことが多いようです。臍ヘルニアでは、鼠径ヘルニアと違い嵌頓(「かんとん」と読み、とびだしたものがもとにもどらなくなること)する事はなく、危険はありません。


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