停留睾丸


停留睾丸とは:胎児の睾丸はおなかの中にありますが、生まれる前に陰嚢までおりてきます。ところが、おりてくる途中で止まってしまうことがあります。途中でとまってしまっている状態の事を停留睾丸といいます。2個ともない場合と1個だけない場合があります。睾丸が陰嚢内にあるのは、睾丸が熱に弱いからです。ずっとおなかの中にあることは睾丸にとってよくありません。精子を作る能力が低下して不妊症になる心配があります。

症状:陰嚢(ふくろ)をさわっても睾丸(たまたま)が2個触れません。自覚症状は特にありません。

治療:1歳頃までに自然におりてくる事が多いので、様子を見ます。2歳と過ぎても、おりてこないときには、手術をする必要があります。

ポイント:暖まると陰嚢はのびて確認しやすくなります。はっきりしないときは、お風呂などで体が暖まった時に、確認するのがコツです。中には暖まるとおりてきてさめるともどる場合もあるようです。いずれにしろ、はっきりしないときは一度医療機関を受診して下さい。


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